いじめ問題の相談【全国300校以上の対応実績】学校問題に強い弁護士

いじめ問題における保護者の願い いじめ問題における保護者の願い

学校の先生は教育のスペシャリストではありますが、トラブルのスペシャリストではありません。
いじめ問題を解決し、お子さんがその後の学校生活を円滑に過ごせるような環境を作るためには「どうしてほしいか」など、方針をこちらから提案し、実現に向けて学校側に働きかけてもらう必要があります。

解決に向けて介入する弁護士においても、法律家という側面に留まらず、いかに学校問題へ取り組んできたかというところが問われます。
ご家庭の中だけで悩まず、全国300校以上の学校へ対応してきた弁護士へ是非ご相談ください。

いじめ問題での弁護士選び

近年、いじめ問題に弁護士が介入することが増えてきました。
ここでまだあまり着目されていない重要なポイントが、いじめ問題での『弁護士選び』です。

弁護士によっては加害者側への内容証明送付のみ業務として受任することも見受けられます。確かに、加害者側から損害賠償や慰謝料を獲得したいだけの場合には、弁護士を通して加害者側への内容証明送付をするだけにしておくことも考えられます。

しかし、「子どもが安心して学校に行けるようにしたい」というご希望の場合はどうでしょうか?

そういった場合は加害者側への内容証明送付等といった敵対的な対応ではなく、お子さんの安心安全の登校を実現するために、学校側へのアドバイスや登校に向けた環境の整備も必要になります。
弊所では、「子どもが学校で安心して過ごせるようにしたい」という親御さんのご希望に対して、「弁護士による学校環境の調整」という選択肢を含んだ解決策を日頃からご提示しています。

レイ法律事務所が選ばれる理由

豊富な実績

  レイ法律事務所 法律事務所A
学校トラブル
に関する経験
  • 全国300校以上の対応実績
  • いじめ事件は
    普段取り扱っていない…
解決までの提案
  • 新たな解決策の提案
  • 転校・退学をせずにすむ環境整備
  • 不登校になった場合の学習支援
  • 子どもの進学上の不利益を回避
  • 具体的な解決案なし
  • 親御さんの指示を基に活動…
学校との交渉
  • 豊富な交渉実績
  • 日頃からいじめ事件を
    多数取り扱っているからのスピード感
  • 最短で依頼当日中に書面送付
  • 最短で1週間以内に交渉
  • 条件達成まで最短1週間
  • 学校へ交渉に行ったことがない
  • 書面でしかやり取りできないことも…
学校との話し合いに、
弁護士が同席することもできます
対応した学校の数
全国
300
以上

スピーディーな対応

スピーディーな対応

解決事例

  • 弁護士への相談・助言のみで、いじめ問題が解決
    事案
    悪口等が行われている事案で、担任への説明を行なっても対処がされなかったため、弊所へ相談に
    相談、助言後
    悪口は行われていた内容を整理したところ、いじめに該当することが明確になった。そのため、ご相談者には相談窓口と、相談の仕方、事実関係の報告の仕方を会話調でメモしてもらい、その通りに学校側に実施してもらったところ、学校側にいじめの事件として対応してもらえた。
  • 学校側と協力して、いじめを防止できた
    事案
    悪口等が行われている事案で、加害生徒の攻撃感情が強く、学校側から指導を行なっても、加害生徒は「何が悪いの?」といった様子で反省もなく繰り返しいじめをしていた。
    弁護士対応後
    学校側と話し合いを行うと、学校側も指導を繰り返していたが、加害をする生徒よりも、加害生徒の保護者が、モンスターペアレントになっていて、学校側の指導を受け付けない事が判明した。弁護士としては、相手の気持ちを理解することが苦手でハラスメントを行なってしまう加害生徒の保護者に対する話し方や説得の仕方を学校側にレクチャーし、指導につなげ、いじめ行為を解決した。
  • 学区域外の学校に転校が実現し、不登校を解消し保護者も会社に行けるように
    事案
    根拠のない風評を流されてしまい、お子さんが不登校になってしまった。さらに親御さんも、地域の学校行事に参加することや、家に不登校のお子さんがいるため、会社に行けなくなっていた。
    弁護士対応後
    はじめは、お子さんの再登校に向けて、いじめの対処を行なっていたが、風評があまりにも広がっていたため、親御さんも辛いと感じ、転校を希望した。そのため、学校側と教育委員会と調整を行い、前例はないと言われたものの、学区域外の学校に転校を認めてもらい、転校先に通うことができた。
  • 学校側から300万円以上の賠償
    事案
    暴力やカツアゲといった激しいいじめ被害を受けた生徒が、ストレスのあまりに教師等に対し暴言や暴力を行ってしまい、被害者が加害者のように取り扱われ、退学処分を受けるに至ってしまった。生徒はPTSDのような症状が出てしまい、親子関係にも悪影響が出てしまった。
    弁護士対応後
    暴力やカツアゲについて、学校に調査を行わせたところ、それらが実際に行われていたことが明らかになった。特に、被害生徒の教員に対する暴言等も理由のあるものであったことから、不問とされた。
    以上の結果として、学校からは、授業料の返還等300万円以上の賠償を受けた。
    このような対応を経て、被害を受けた生徒の気持ちも多少落ち着き、保護者との関係性も改善された。
  • いじめ行為を生徒の自己責任とする学校に、独自のいじめ調査で解決
    事案
    被害を受けている生徒は「恋愛関係になった人が多い」、「周囲との約束を守らない」といった嘘の悪口を加害生徒から言いふらされていた。被害生徒の教室には、嘘の悪口の内容を本当の話だと信じてしまった他クラスの生徒が見物に集まるようになり、被害生徒は学校に行くことが難しい状態になっていた。
    弁護士対応後
    弁護士から指示を受けて学校が行った調査で、嘘の悪口を言いふらすいじめがあったことが発覚。さらに被害生徒本人も言い出せなかった嘘の悪口の内容までも新たに発覚。その内容が、名誉毀損罪に該当したため、警察にも被害届を提出し、結果的に加害生徒は学校と警察の双方から指導を受けた。
    弁護士対応後から2ヶ月ほどで、新たないじめ行為は行われなくなった。
  • 弁護士に依頼していることを周囲に知られずに解決
    事案
    いじめの内容は、無視、仲間はずれ、悪口等だったが、学校は証拠がないとして、被害生徒に対し「いじめはない」「あなたの勘違い」という説明を繰り返していた。保護者も、学校側からの度重なる頭ごなしの否定に自信を失ってしまい、解決することを諦めそうになっていた。学校は加害生徒にも注意をしていると言うが、被害生徒は繰り返しいじめに遭っていたことから、学校を休みがちになり、人前に立つことも怖くなっていた。
    また、保護者は、住んでいる地方の特性上、弁護士に依頼したということを加害者側や、周囲の生徒にも知られたくないという要望を持っていた。
    弁護士介入後
    弁護士が介入したことが学校外に漏れないようにするため、交渉開始直後、情報が守れないよう「守秘義務」について、学校側と調整した。その後、再度具体的ないじめの調査方法を指示し、学校側にいじめ調査を行わせた。また、被害生徒の保護者側にも証拠の確認方法についてのアドバイスを再度行ったところ、被害生徒の保護者が携帯電話等のデータを確認をし、使える証拠が多数あることが判明した。
    加えて、学校側が加害生徒に対して注意はしていたものの、実はかなり弱腰の態度でしか注意できていなかったことも判明し、学校側の組織的な対応を具体的に指示した。 結果、加害生徒とその保護者にも十分な指導が行われ、以後、いじめ行為は行われなくなり、弁護士が介入していることも、周囲に知られることはなかった。その後、被害生徒は無事に学校に通えるようになった。
  • いじめを隠蔽する学校に、第三者委員会によるいじめ重大事態調査を実施させ、警察にも捜査をしてもらい解決
    事案
    被害生徒は「食事を無理矢理おごらされた」といういじめを学校に相談していたが、学校は「無理矢理ではなく自分でおごったので、いじめではない」としていじめを認めなかった。いじめ被害を受けた生徒は、年齢的にも反抗期で、保護者へ自分が被害に遭ったことを相談することも恥ずかしく感じてしまっており、具体的な事情が保護者にもわかっていなかった。
    弁護士介入後
    弁護士が根気強く質問すると、被害生徒は弁護士へ具体的に被害を説明してくれた。そのため、再度事情を整理すると、いじめ被害の内容が『恐喝』に該当することが判明した。学校は、当初恐喝を認めなかった。しかし、恐喝被害の内容が重大であったことから、いじめ重大事態として、第三者委員会に調査を実施させることができた。また、警察に対しても、恐喝の被害届を提出した。 警察からも相手の子へ厳しい指導が行われ、家庭裁判所に送致された。
    被害生徒も自分の受けた被害を受け止めてもらえたことで、前向きに生活をすることができるようになっていた。

※特定を避けるため、一部事案を変更している場合がございます。

よくある学校の間違えた対応

いじめについて保護者が話に行った場合に、よくある保護者と学校の面談風景があります
同じような状況になっていたら、弁護士に相談することも是非ご検討ください

いじめとして対応してくれない

こんにちは、本日はどうされましたか?
お願いします。いじめについてご相談したいのですが。。。
そうですか。いじめなんてないと思いますけどね。
本人は、叩かれたり、蹴られたりしていると言ってまして、それにネット上でも悪口を書かれたりしているようなんです。それなのに、いじめではないんですか?
本人がいじめを受けているところを私は見てませんし、他の子も見てないって言っているんですよ。それに、ネット上でのいじめについては、私生活のことですよね?学校は関わらないので。
でも、本人はそれが理由で学校に行けないと言っています。
そうですが、しかし、調査はしましたし、今回はいじめではありませんよ。まあ、一回他の先生とも話してみますよ。
わかりました(でも、最初に相談してからもう1か月も経っているのに。。。)

よく起こる問題

いじめに対応しない学校のやり方は様々ですが、多くの学校では、以下のような方法をとります。

  • ・いじめをいじめではないと言い張る
  • ・不十分な調査を調査済みと回答する
  • ・情報共有すると繰り返したり、回答を引延ばし、ひたすら時間がかかって何もしない

上記のような対応で時間を潰されることで、結果的に学校生活への影響が大きくなっていきます。

解決実績

弁護士介入後

  • 学校はいじめ調査をしたといいながら、先生と仲のいい一部の生徒と立ち話程度に話しただけで、アンケートも期末の定期アンケートで、今回のいじめ調査は事実上行われていないことが判明した
  • ・再度いじめについて専用のアンケートと個別の聞き取りを行わせたところ、いじめの詳細が判明

結果

いじめの詳細が判明し、学校側で加害生徒やその保護者に指導がされた

不登校のこどもへの支援がない(保健室登校、時短登校、出席、成績の配慮)

高2で不登校の子のことで、相談なのですが、勉強の遅れはどうすればいいでしょうか。
ん?手紙は届いていますよね?教科書の範囲とかの。
はい。学年便りとか、どこを授業でやってるとかの手紙はもらってますが。それだけだと勉強できてなくて。
まあ、学校に来てもらえればなんとかできるんですけどね。
でも、しばらく不登校ですし、この間は欠席が多すぎると本人気にしていまして。そんな簡単に戻れそうにないですし。。。何か方法はないですかね?
んーないですね。
それにいじめの加害をした子と一緒の教室では。。。教室の変更をしてもらうこととか?
まあ、まずお子さんを学校に連れて来てください。そうじゃないと対応できないので。
休みがかさむとどうなりますか?
このまま休むと、あと2・3回の休みで、進級が難しいので、高校を辞めてもらわないといけなくなりますね。

よく起こる問題

いじめからの不登校は大変よく起こるケースです
不登校の解消には、保護者の努力の他に以下のようなことで改善する場合があります。

  • ・いじめ等の不登校の原因になった問題と向き合う
  • ・学校側からの協力
  • ・不登校で生まれる欠席等の不利益を緩和

上記のような対応で時間を潰されることで、結果的に学校生活への影響が大きくなっていきます。

解決実績

弁護士介入後

  • ・調査の結果、いじめの詳細が判明し、相手児童生徒には指導が行われた
  • 別室登校を認めてもらい、子どもは学校に行けるように
  • 成績や欠席の配慮をうけて、進学の不安も解消

結果

こどもは休みを挟みながらの登校でも、不利な扱いはされず、無事に卒業

学校の先生がいじめに関わっていた場合(体罰、指導の不足、相手方生徒を指導していない、不適切な対応後の隠蔽)

今回の件については、教頭としても大変申し訳ございません。今後はこのようなことがないように、学校をあげて対応させていただきます。ご安心ください。
教頭先生にそんなに謝っていただくことなんてないです。ただ、そうしたら、担任の先生は、もう授業を持たないということでいいんでしょうか。
はい。まずは再発防止の話し合いをしますので

~数週間後~

担任の先生が教室に戻ってくるって本当ですか?この間、戻らないって言ってたじゃないですか。
いやあ、そんなはっきり言った覚えはありません。本人に確認したら、やったと認めていないもので、これ以上学校にできることはないんです。
そんな、娘は、担任の先生がいないから学校に行けているんですよ?そこに担任の先生が帰ってくるなら、話は別です。せめて、クラス替えとかをしてください。
期中のクラス替えは難しいです。できるだけ二人きりにならないように、副担任らに見回りさせて、配慮しますので。
そんな、できるだけって。。。

よく起こる問題

教師の体罰や教師がいじめに関わっている場合、こどもは教師が怖くなり教室へ入れなくなることがよくあります。

解決実績

弁護士介入後

  • ・診断書等の資料を精査し、学校側へ体罰を認めさせる
  • ・警察に被害届を提出し、刑事事件として警察から教師へ指導
  • ・無事に問題の教師を他校へ異動、子どもとの接触を回避

結果

こどもが教師に対する不安がなくなり、学校へ通えるようになった。

いじめ重大事態としての対応がない(独自解釈。)

いじめで子供が怪我をして、不登校になっているのですから、今回のいじめについて、第三者に調べて欲しいんです。なんか、重大事態の調査とかって聞いたのですが。
重大事態ってなんですか?そもそも今回のいじめは、人間関係が原因ですから、いじめと言っても、謝罪の会で、生徒同士お互いに謝罪して終わりにすれば大丈夫ですよ。
そんな。本人は学校が怖いって言っていじめの話しをするのも嫌がってるような状況ですよ?それで謝罪の会といわれても。本人は怪我もしていますし、何よりも心理的な症状も出ています。それでも重大じゃないってことですか?
いじめの調査など、学校のやるべきことはすべてしていますから。登校支援をするためにも、まずは家庭の方でも協力していただかないと。

よく起こる問題

いじめが重大事態になっている場合には、第三者委員会調査等実施することになっているが、学校側がそれに向けて動かない

解決実績

弁護士介入後

  • ・いじめ対応における学校側の知識不足を解消し、第三者委員会による調査が実施される
  • ・入念な調査でいじめの真相が判明し、再発防止策も作られることに

結果

移動教室に原因があるといじめの全容が判明し、以後、学校側でいじめ防止の見守りがなされ改善された

よくある相談風景(いじめを受けている)

なかなか弁護士に連絡することができなかったとのお話をよくいただきます。
よくあるご相談をもとに、相談風景を物語にしました。実際の相談では、より詳細にお話ししますので、電話のご相談だけで解決することもあります。

いじめを受けていることが分かったら

先生、子どもの事でご相談があるのですが。
どうしました?
子どもに最近元気がないんです。それで、「何があったの?」って聞いたら、いつもならすぐに教えてくれるのに、今回はなかなか話をしてくれなくて
なるほど、親御さんに話したくなさそうだったのですね。
はい。
そうしたら今度は、泣いているところを見て、「言いたくなければ言わなくてもいいけれど、悲しんでるのを見てられないから教えてほしい。」と言ったら、実はクラスの子にいじめられていると。。。
お子さんは親御さんに心配をかけたくなかったようですね。
そうみたいなんです。
子どもがいじめを受けているときって、私たちには何が出来ますか?
ついこの間まで本当に学校に楽しく通っていた子だったんです。

いじめを受けていると分かったときには、まずは、本人や、親御さんから学校の先生にそのことを伝えることが大事です。
また、いじめについての先生との話し合いに万全を尽くしたいということでしたら、当事務所では、私たち弁護士によるサポートも行っております。

もし学校との話し合いがうまくいかなかったときには、私たちが親御さんの代わりに、学校との間で、いじめの調査や今後のいじめの防止策についての話し合いを行うこともできます。

いじめについて

いじめとは何ですか?

現在、いじめについて、いじめ防止対策推進法という法律では、「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む。)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう」としています。
この定義においては、行為を受けている子どもが、辛い、苦痛だと感じていれば、いじめに該当することになります。

いじめに該当する場合の法的責任

いじめがあった場合には、学校にはいじめに対して対処しなければならない法律上の義務があります。学校は、いじめがあったとされる場合には、いじめの事実調査や対策を行うこと、さらにいじめが重大事態に該当する場合には、いじめについての調査結果を被害を受けた子や、その保護者に報告し、さらには都道府県知事らに報告する義務があります。

いじめにあったときに、まずすべきことは何でしょうか。

いじめに遭ってしまったら、まずは学校の先生にそのことを伝えることから始めるべきでしょう。多くの場合には、学校の先生にお願いすることで、きちんとした指導をとおして解決することができます。
しかし、深刻ないじめの事案では、一部ではありますが、学校の先生がいじめに加担していたり、いじめ相談を無視したり、中途半端に生徒に注意してしまった結果、影で「チクった」などといわれてしまい、かえっていじめがより大きくなっていることもあります。
先生に相談することが難しい場合には、その先生以外の信頼できる学校の先生、教育委員会、いじめと戦うNPOの方々や我々弁護士に相談することをご検討いただいた方がいいでしょう。

重大事態とは

重大事態とは、いじめ防止対策推進法上で、「生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがある」又は「相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている」場合です。このような場合には、学校は調査結果を被害を受けた子や、その親に報告を行う必要があり、また、都道府県知事らに報告を行わなければなりません。

学校に話しても何もしてくれないときは

ここに来るまでに、私たちも学校との話し合いについては、やったんです。
ただ、その時に担任の先生からは、「うちのクラスはみんなお友達だから、いじめはないです。」と言われてしまって。
いじめを認めてくれない、真剣に相談を聞いてくれないということですかね。
はい。私はそう思いました。
子どもはこれまで、お友達とどんなに喧嘩しても何日もふさぎ込んだりはしていないので、親としては、ただの喧嘩だとはどうしても思えないのです。
先生たちにはお子さんの辛さがあまり伝わっていないのかもしれませんね。お子さんの中には、親御さんの前と学校の中とで見せている姿が違う子がいます。本当は辛いのに、学校の中で無理に明るく振舞っている子は結構多いものです。
学校がこのまま真剣に向き合ってくれないときには、私たちはどうしたらいいでしょうか。
まずは、学校に、親御さんが持っている情報を整理して伝えるようにしましょう。
その上で、もし真剣に話を聞いてくれないようであれば、私たちが学校と話し合いを行うべきかもしれません。

いじめの問題点

学校がいじめを認めてくれない、相談したけれど、学校が動かない

そもそもいじめ防止対策推進法は、いじめを受けていると子どもが学校に告げていながら、学校が真剣にその問題と取り合わずに、結果当該児童の命が奪われてしまった事件を背景に立法されたものであり、その立法経緯からも、学校がいじめの問題と本気で向き合わないことがあるということを前提にしていることがわかります。
このような背景からしても、学校との話合いがご家族だけの対応では困難になることがあるのは当然といえるでしょう。
このような場合には、ご家族だけで悩まず、弁護士に一度ご相談いただきたいと思います。

いじめの問題と取り組むときの心構えはありますか。

当事務所においては、「必ずやることの優先順位を決めて欲しい。」と伝えています。
いじめを受けることはとても辛いことです。その状況で、事態が改善するとしても、いじめと戦おうとすることは、一時はさらに辛い状況になる可能性があります。いじめを受けていても、家庭や友人、習い事など、どこかに居場所があれば人はやっていけるのですが、いじめと戦うときには、つい頭が戦う方に持って行かれてしまって、子どもの居場所をさらに削ってしまうことがあります。優先順位においては、子どもを守ることが第一であり、いじめをした相手をやっつけることは第一優先順位の目的ではないはずです。そのことは忘れないでおいてほしいと思っています。

いじめ解決のためのはじめの一歩

真剣に話を聞いてくれないとなると、学校が動いてくれない場合も想定して、私たちでできることをしておいたほうがいいかもしれません。
どうしたらいいですか?
これから話すことは、今後、私たちが入らない場合にも役立ててもらえると思いますので、行ってもらえたらと思うのですが、まずはお子さんの話をまとめましょう。
まとめる?
はい。お子さんの話というのは、親御さんなら、なんとなくわかる、足りないところを補って聞けるものですが、たくさんの生徒を見ている先生方には難しい場合があります。ですので、話をまとめておいてほしいのです。
「まとめる」ですか、、、どうしたらいいですか?
まとめるというのは、
いつ、どこで、誰が、どのように、なにをしたのか、その理由はなんなのかと、まとめることです。
まとめられるかな、、、
少し難しく伝えてしまいましたが、決して難しく考えることはありません。大事なのは、起きた出来事を、ほんの数行の日記のように少しだけ書いておくことです。
なるほど、でもやっぱり難しいかもしれないです。
もし心配でしたら、ご依頼をいただければ、私たちの方でやることもできますよ。
はい。考えてみます。
実際、人に事実を伝えることは非常に難しいことです。特に、まとめて話すことが苦手なのがお子さんです。しかし、まとめる作業が、学校と協力してやっていくためにも、私たち弁護士が入るにしても、非常に重要になるので頑張ってみましょう。

情報を「まとめる」

証拠を集めること

証拠集めには、被害の状況を写真に撮って残すことや、証言を集めるなどの方法があります。こうした証拠集めは刑事ドラマでも見たことがあかもしれません。
しかし、実際には、本人の言っていることをまとめることも重要な証拠集めの一環です。さらにいえば、他の証拠集めや先生による調査は、本人の話をきちんと聴けていないうちに行うと、全くの空振りになってしまうことがあります。

子どもの話を聞くときの注意点はありますか。

子どもに対する事実の聴取は、非常に難しいものがあります。
お子さんは、事実の聞き取りに際して、まず集中力がもたなかったり、大人のペースで話そうとして適当に答えてしまったりすることがあります。特に危険なのは、質問者の気持ちに応えてあげようと、誘導に引っかかりやすいことや、やられたことについての質問で再度傷ついてしまうことがあるところです。
被害を受けた子に出来事を聞くときには、なるべく落ち着いた雰囲気で、リラックスできるようにしながら話を聞いてあげるようにしましょう。

証拠がないと学校は動いてくれないのでしょうか。また、証拠を集めること自体辛いですし、学校を疑っているみたいで申し訳ないのですが。

まず、いじめについて取組むときには、「絶対に証拠を集めなければいけない」ということはありません。証拠がなくても話し合いを行って、いじめ調査や、いじめの再発防止策を行ってもらえる可能性はあります。
ただ、いじめの問題に取り組んでいくと、相手のお子さんに対する指導が必要になります。この指導は非常に難しく、学校の先生方も本当に苦労されるところです。さらには、様々な要因で、最初は友好的だった学校の先生から、モンスターペアレントであるかのような扱いを受けることもあります。こういった状況になったときに、いじめの事実を明らかにする証拠があると、非常に有効な対策になることがあります。

証拠集めはどうしたらいいでしょうか。

証拠の集め方には様々な方法があります。けがをしているようでしたらけがの写真を撮る、治療を受けたら診断書を出してもらう、メールなどを保存しておくなどです。
証拠集めで親御さんに気を付けて欲しいことは、「多くの場合、一つの証拠ではいじめの全体を明らかにするには足りない」ということです。より詳細な証拠集めの方法についてはぜひご相談ください。

【動画】なにが起きたの?小さな子どもからの事情聴取のコツ(mamatastv from Instagram)

髙橋知典弁護士出演の動画です。情報を「まとめる」際のご参考になさってください。

スマホ、ネットを使ったいじめ

子どもに少し話を聞いたところ、今回のいじめはスマホを使ったいじめも一部あったようなんです。
なるほど、最近増えていますからね。
なんだか、携帯をずっと見ていて、見るたびに落ち込むもんだから、もう見ないようにと言っているんですが。
スマホ、ネットを使ったいじめの怖いところの一つですね。
見るたびに傷ついているようだから、過去のデータは消しちゃった方がいいのかなと思っているんですが。
確かに、ずっと残っていると、見るたびに傷ついてしまうことがあるようです。
しかし、本気でいじめを防止するならば、証拠としては残しておく方がいいと思いますよ。
「証拠として残す」ですか。確かに消してしまったら伝えられないですものね。
はい。残しておくと傷ついてしまうけれど、消してしまうと証拠がなくなってしまうので、例えばスクリーン画面を保存するいわゆるスクショをするなどして保存し、お子さんのスマホから、他の携帯やパソコン等に保存することをお勧めしています。

最近のいじめ

最近のいじめについて、親が知っておくべきことはありますか?

近年では、いじめの方法についてもツイッターやフェイスブックなどのSNSやラインなどのスマホアプリが使われるようになり、マスコミでも取り上げられています。
こういった最近のいじめの恐ろしいところは、いじめている側がいじめを受けている子どもの顔を見ることなく、指先ひとつで簡単にいじめができてしまうことです。
こうしたツールは、非常に便利なものであり、これからの時代を生きて行く子ども達には必須のツールであるとは思います。このため、こうしたツールを持たせることをやめさせるのではなく、使い方を学ばせることが必要になるでしょう。

最近のいじめへの対処方法はありますか。

こうしたいじめへの対処で、一番大事なことは、いじめの事実があることを証明することです。
スマホ等を使ういじめの場合、学校のクラスの中で起きるいじめとは違い、学校の先生の目には止まりません。
また、メッセージを送った人と、受け取った人の二人しかいない場合があり、送った人が送っていないと嘘をつき、受け取った人がそのメッセージを消してしまえば、もはやいじめがあったかどうかはわからなくなってしまいます。
このため、こうしたいじめに遭ってしまったときには、嫌かもしれませんが、いじめを止めるために、そのメッセージを保存しておいてほしいのです。

新型コロナウィルス感染症によるいじめのご相談

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